特集変化する相続ビジネス

超高齢社会における相続と金融機関に求められる戦略的視点

現況を俯瞰した持続可能な収益モデルの構築が不可欠

三井住友信託銀行 人生100年応援部 次長 兼 企画チーム長 /田村 直史

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高齢者人口の増加は資産移転の停滞や認知症による巨額の資産凍結、死後の事務手続き負担の増大などのさまざまな社会問題の顕在化につながる。社会問題はビジネスチャンスとも表裏の関係だが、相続ビジネスには長期的なコスト負担も考慮した持続可能な収益モデルの構築が欠かせない。顧客ニーズの変化だけでなく、相続のデジタル化や異業種の新たなサービスの動きも含めた情勢分析と戦略的視点が求められる。

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たむら ただし
03年に三井住友信託銀行入行。業務部、経営企画部、プライベートバンキング部、個人企画部を経て現職。三井住友トラスト・資産のミライ研究所主任研究員を兼務。トラスト未来フォーラム編、田中和明・田村直史『改訂託の理論と実務入門』(日本加除出版、20年)など、信託関連の著書・論文多数。