解説

TNFD最終提言、期待が高まる金融機関の自然関連開示

追加ガイダンスを踏まえてTNFD独自の開示項目にも対応せよ

EY新日本監査法人 公認会計士 /船木 博文

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2023年9月、「自然関連財務情報開示タスクフォース」(TNFD)は、自然関連のリスク情報等の開示フレームワークに関する最終報告書を公表した。生物多様性・自然関連のリスクは気候変動と並ぶ環境分野での重要なテーマとなってきており、今回のTNFD提言の公表を契機に、金融機関においても対応が進んでいくものと考えられる。金融機関は各種のガイダンス等も参考にしつつ、まず「できるところ」から開示をスタートすることが期待されている。

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ふなき ひろふみ
大手金融機関を経て、06年新日本監査法人(現EY新日本監査法人)入社。主に金融機関の会計監査業務や内部統制監査業務等に従事後、現在はTNFD対応を含む各種サステナビリティーに関する金融機関向けのアドバイザリー業務に従事。20~22年、金融庁企画市場局企業開示課に在籍し、「記述情報の開示の好事例集」の取りまとめ等の業務に従事。