ソニーフィナンシャルグループ 金融市場調査部 シニアエコノミスト /宮嶋 貴之
ソニーフィナンシャルグループ 金融市場調査部 シニアエコノミスト /宮嶋 貴之
投稿日2023.09.29. /週刊金融財政事情 2023年10月3日号
2023年4~6月期のインバウンド消費額はほぼ正常化したように見える。もっとも、円安による押し上げ効果が大きいため、為替変動は今後のリスク要因として残る。そして先行きのインバウンド消費を占う上では、訪日中国人団体旅行のビザ再開の効果が重要になるが、団体旅行の割合を踏まえると過度の期待は禁物だ。中国景気の停滞や日中関係の緊張化もあり、訪日中国人客の回復は遅れる可能性がある。
みやじま たかゆき
09年みずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社。エコノミストとしてアジア・日本経済、不動産・五輪・観光等を担当。11~13年内閣府(経済財政分析担当)に出向し、『経済財政白書』『月例経済報告』等を担当。21年から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2023年10月3日号