特集地銀が目指す「PBR1倍」への道

米国で主流の「RAF」構築こそ、企業価値向上のカギ

持続的な収益の源泉たる「リスク管理」の視点も肝要

大和総研 金融調査部 主席研究員 /内野 逸勢

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米国の金融機関は他国の金融機関に比べて企業価値が相対的に高い。その秘訣が「リスクアペタイト・フレームワーク=RAF」(注1)を構築し、資本コストを上回る収益性を確保してきたことだ。一方で、今年3月以降は、企業価値の高かった米国地銀の破綻が相次いだ。企業価値を高い水準のまま維持し、収益の安定性を図るためには「リスク管理」の強化を忘れてはならない。日本の地銀も参考にすべきことは多い。

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うちの はやなり
大和総研入社後、証券アナリストとして金融・サービスを担当し、大蔵省財政金融研究所出向。その後、内外の金融関連コンサルティング業務に従事し、15年4月から現職。金融関連の執筆多数。『地銀の次世代ビジネスモデル』『FinTechと金融の未来』(いずれも日経BP社)(いずれも大和総研編著)。