解説

【注目の論点】独自色発揮の植田日銀が踏み出した金融緩和策の正常化

市場も驚いたサプライズ変更、弱めたリフレ派への配慮

MCPアセット・マネジメント チーフストラテジスト /嶋津 洋樹

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日本銀行は大方の予想を裏切り、7月28日にイールドカーブ・コントロール(YCC)の運用を柔軟化することを決めた。YCCの金融緩和を強める仕組みに制限を加え、事実上の「利上げ」といえる一手を放った。今回の決定で自信を深めた植田日銀は、これまでのリフレ派への配慮を弱め、金融緩和策の正常化に向けて一段と踏み込む可能性が高い。

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しまづ ひろき
98年に三和銀行(現三菱UFJ銀行)へ入行後、同行グループ内のシンクタンク、証券会社へ出向。その後、みずほ証券、BNPパリバアセットマネジメントなどを経て、16年からMCP(現MCPアセット・マネジメント)。18年から現職。