解説

課題が残る事業承継型M&A、当事者ごとにリスク管理の徹底を

売り主、買い主、仲介事業者の各立場で浮き彫りになる懸念事項

柴田・鈴木・中田法律事務所 パートナー弁護士 /柴田 堅太郎

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中小企業のM&A(事業承継型M&A)は増加傾向にあり、わが国の中小企業の深刻な課題である後継者不在は改善しつつある(注1)。他方で、アドバイザーその他の支援体制の在り方において改善・検討すべき課題が残っている。本稿では、事業承継型M&Aの実務の適切な発展に資するよう、売り主、買い主、仲介事業者の各立場での具体的な課題を検討し、支援体制の在り方を示唆したい。

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しばた けんたろう
01年弁護士登録、07年ニューヨーク州弁護士登録。M&A全般を主な取扱分野とする。主な著書に『中小企業買収の法務−事業承継型M&A・ベンチャー企業M&A』『ストーリーで理解する カーブアウトM&Aの法務』(ともに中央経済社)がある。