解説

定量的指標で浮かび上がる都道府県別「オーバーバンキング度」

約10年後には貸出金利引き下げや過剰設備でさらなる収益悪化も

日本経済研究センター 金融研究室長 /左三川 郁子

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地銀再編の議論で語られる「オーバーバンキング」。この言葉の持つ意味は、使う人によってさまざまである。かつては金融機関や店舗の数、従業員数などが注目されたが、最近では人口や企業数の減少に比して金融機関が過剰(オーバーキャパシティー)であるとの認識が定着しつつある。本稿では、地域金融機関に着目し、「規模」「競争環境」「非効率性」の面からオーバーバンキングの程度を測る。

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さみかわ いくこ
90年日本経済新聞社入社。97年日本経済研究センター出向、16年から同金融研究室長。17年から慶應義塾大学経済学部特別招聘教授。19年から一橋大学経済研究所准教授。編著書に『マイナス金利政策』『金融正常化へのジレンマ』等。