特集景気後退への備え

テールリスクに対する本邦金融機関のストレス耐性

長期の景気循環ベースで信用リスク評価を実施し、景気悪化時の損失吸収力の点検を

日本銀行 金融機構局 審議役 /亀田 制作

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内外の金融経済情勢がリーマンショック時並みに悪化すると想定したシナリオでも、わが国の金融システムは資本と流動性の両面で安定性を維持できる。ただし、景気循環をならして評価した地銀の信用リスク量は、そうでないケースに比べて3~5割も増加する。ミドルリスク企業向け貸出割合の多い金融機関では、景気の悪化時に予想外に大きな信用損失を被る可能性がある。本稿では、日本銀行が昨年10月に公表した「金融システムレポート」の分析を紹介しつつ、景気循環局面で大きな負のショックが発生した場合の金融機関のストレス耐性を点検する。なお、分析は金融システムレポートから引用するが、文中の意見に関わる部分はすべて筆者個人の見解である。

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かめだ せいさく
91年京都大学経済学部卒、日本銀行入行。13年調査統計局経済調査課長、15年金融研究所経済ファイナンス研究課長、16年新潟支店長、17年調査統計局参事役を経て18 年8月から現職。