解説

世界初、ブロックチェーンを活用した世銀の債券発行スキーム

仲介者不要の取引で決済リスク低減へ

世界銀行 財務局 駐日代表 /有馬 良行

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世界銀行は、今年8月に豪州・コモンウェルス銀行を単独アレンジャーとし、世界初となるブロックチェーンを用いた公募債を発行した。投資家の債券保有状況をブロックチェーン上で共有することにより、従来の取引プロセスのように中央清算機関や支払代理人を介す必要がなく、取引の効率化、短期化が可能となる。今回の発行をきっかけに、ブロックチェーン技術の活用が進むことに期待したい。

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ありま よしゆき
89年一橋大学卒。東京銀行(現三菱UFJ銀行)において、米国債トレード・本邦企業の欧州市場での起債支援・社債管理会社業務・米国私募債引受業務などを手掛けた後、00年に世界銀行入行。本邦資本市場における投資家へのIR活動全般を管轄、個別起債案件や新型世銀債の発行に関する各種サービス提供を行っている。