特集新三極 米中欧経済の波及リスク

混沌のブレグジット、高まる「合意なき離脱」のリスク

合意なき離脱なら、社会・経済に甚大な影響を及ぼしうる物流遅延が発生

みずほ総合研究所 ロンドン事務所長 /山本 康雄

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

英国のEU離脱(ブレグジット)を巡る交渉は難航の末、11月中旬に離脱協定文書に合意した。アイルランド国境問題については、最終的な解決策が見つかるまで英国が関税同盟に残留するバックストップ案が盛り込まれ、バックストップの終了は英EU間の協議で決めることとされた。欧州理事会は11月25日の臨時サミットで協定を承認したが、強硬離脱派が反発している英国では、議会承認のメドが立っていない。合意なき離脱となった場合、物流遅延が社会・経済に与える影響は甚大なものとなる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

やまもと やすお
93年東京大学法学部卒、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。95年日本経済研究センター出向、96年三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)。02年UFJホールディングス(現三菱UFJフィナンシャル・グループ)、05年みずほ総合研究所入社、経済調査部にて主に日本経済を担当。14年から現職。