解説

経済制裁の実効性確保に向けた新外為ガイドラインへの対応

FATF第5次審査に向け、金融機関の内部管理態勢に課題も

財務省 国際局 調査課 為替実査室 室長 /舟橋 聡

財務省 国際局 調査課 為替実査室 為替実査官 /梶浦 猛成

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FATF(金融活動作業部会)第4次対日相互審査報告書を受け、2024年4月に「外国為替取引等取扱業者遵守基準を定める省令」(以下、遵守基準)が施行された。これにより、金融機関等に対して「外国為替及び外国貿易法」(以下、外為法)が定める経済制裁措置を適切に実施するために内部管理態勢を整備する法的義務が課された。同時に、財務省は当該内部管理態勢を検証するための新たな検査を開始した。本稿では、遵守基準やガイドラインが金融機関等に求める内部管理態勢の概要と、その現状の課題について整理したい。

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ふなばし さとし
大蔵省入省。国際局為替実査室、外国為替室の各課長補佐、四国財務局高知事務所長等を経て22年7月から現職。

かじうら たけなり
財務省(国際局資金移転対策室)、金融庁(総合政策局マネーローンダリング・テロ資金供与対策企画室)等を経て23年7月から現職。