特集転換期の日本財政【財政政策編】

成長戦略としての財政政策こそグローバルスタンダード

今後、直面する社会・経済課題への解決には政府の関与が不可欠

第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /永濱 利廣

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海外における経済政策の新たなコンセンサスとなっているのが、成長戦略としての財政政策である。すなわち、気候変動対策等の将来の社会・経済課題解決に向けてカギとなる技術分野や戦略的な重要物資、規制・制度等に着目し、政府の関与を拡張するというものである。この機会に海外の成長戦略としての財政政策の検証を行いつつ、時代の大きな変化に合わせて「新しい資本主義」を確立し実行していくことが、岸田政権には求められる。

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ながはま としひろ
95年早稲田大学理工学部卒、05年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。95年第一生命保険入社。日本経済研究センター出向を経て、第一生命経済研究所経済調査部に復帰。研究員、主任エコノミストを経て、08年主席エコノミスト。16年から現職。