解説

増加に転じた倒産動向、経済構造の変化で厳しくなる業種も

進まない事業承継、いずれは廃業ラッシュが起きる

帝国データバンク 東京支社 情報部 取材編集課 課長 /阿部 成伸

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2019年の倒産動向は9月末時点で6,137件となっており、前年同期比では2.6%増(154件増)で推移している。特徴としては、デジタル化や少子化など社会・経済構造の変化の影響を受けやすい業種で倒産が増えているほか、業歴や年商規模など社会的信用力の高い企業が「粉飾」によって倒産に追い込まれる事例が目立つ。また、長期的な視点に立てば、事業承継が進んでいないために社長の高齢化が大きな懸念材料となっており、この状況が続けばいずれ廃業ラッシュが起きる可能性もある。

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あべ しげのぶ
金融機関勤務を経て00年に帝国データバンク入社。同年より現部署。企業倒産の取材・記事執筆のほか、医療機関、監査法人をはじめとする業界動向、倒産動向の作成や企業・団体向け各種セミナー講師も務める。