解説

金利ある世界での「勝ち筋」を指し示すスプレッドバンキング

守りの思想だけでは迫り来る預金大流動化局面で負け戦が必至

データ・フォアビジョン 社長 /大久保 豊

データ・フォアビジョン 専務 /片岡 徹也

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

金利ある世界では、金融機関経営者が「どのようにスプレッドバンキングを打ち立てるのか」が重要になってくる。しかし、多くの金融機関ではいまだスプレッドバンキングの経営命題が曖昧だ。金利上昇局面での「勝ち筋」とはどのようなものか。本稿では、「金利自由化の社会的責務のまっとう」と「部分最適から全体最適へ」という二つのキーフレーズを用いて提示したい。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

おおくぼ ゆたか
84年住友銀行入行。96年データ・フォアビジョン設立、00年日本リスク・データ・バンク設立。金利自由化におけるALMおよび管理会計に関する『スプレッドバンキング』(96年)、『アーニング・アット・リスク』(97年)、『【全体最適】の銀行ALM』(10年)、『“総点検”スプレッドバンキング』(15年)、『“シン設計”スプレッドバンキング』(25年)等を執筆・監修(いずれも金融財政事情研究会)。

かたおか てつや
95年東京大学理学部数学科卒、日本NCR入社、96年からデータ・フォアビジョンに出向、その後転籍。現在同社専務取締役、銀行ALMに関するソリューション開発部門を統括。