特集実現なるか 手形・小切手ゼロ目標

目標に向けてひた走る全銀協の手形・小切手ゼロ施策

政府・産業界・金融界が連携し、ワンボイスで周知活動を徹底

全国銀行協会 事務・決済システム部 次長 /古賀 元浩

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人件費や原材料価格の高騰など、企業を取り巻く環境は年々厳しさを増している。そうしたなか、金融機関からの借入れと並び、資金調達手段の代名詞である手形・小切手にかかる事務負担やコスト高が企業の足かせとなっている。そこで、全国銀行協会では2021年7月、「手形・小切手機能の全面的な電子化に向けた自主行動計画」を策定し、26年度末までに手形・小切手を“ゼロ”とする目標を掲げた。本稿では、手形・小切手ゼロに向けた全銀協の取り組みについて解説する。

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こが もとひろ
07年東京銀行協会(現全国銀行協会)入社。23年4月から現職。手形・小切手機能の全面的な電子化に関する企画・推進業務のほか、全銀EDIシステム(ZEDI)の利活用促進、CBDC、オープンAPI、キャッシュレス等の決済サービスの高度化に関する業務を担当。