特集開幕へ G7広島サミット

G7広島サミットと議長国日本に求められる外交手腕

国際秩序が大きく揺らぐなか、重要性増す西側諸国の結束

同志社大学 特別客員教授 /兼原 信克

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戦後、米国が中心となって立ち上げてきた自由主義的な国際秩序が今、大きく揺らいでいる。覇権主義のロシアが隣国ウクライナを侵略し、核恫喝をいとわない。同じく中国は、習近平主席の下、米国に代わる世界のリーダーとなるべく、まずは中台統一を急ぐ。こうしたなか、力を付けてきたグローバルサウスを取り込み、西側諸国の結束を固められるのか──。今月19日から開催されるG7サミットにおいて、岸田文雄首相の手腕が問われている。

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かねはら のぶかつ
81年東京大学卒、外務省入省。在米国日本国大使館公使、総合外交政策局総務課長、在韓国日本国大使館公使、国際法局長、内閣官房副長官補・国家安全保障局次長などを歴任。20年から現職。著書に『歴史の教訓』(新潮社)、『安全保障戦略』(日本経済新聞出版)など。