特集東証「新市場」の現在地

市場区分見直しの「実効性向上」に向けた東証の取り組み

企業価値向上のため、資本コストや株価を意識した経営に期待

東京証券取引所 上場部 企画グループ統括課長 /池田 直隆

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東京証券取引所は2022年4月、市場区分の再編を実施した。その目的は、上場会社が「プライム市場」「スタンダード市場」および「グロース市場」という三つの新たな市場区分の特性を生かして、各市場区分において企業価値向上に取り組める環境を整備することにある。本稿では、この目的の実現に向けて、市場区分再編の実効性向上を図る観点から、有識者会議で行われてきたこれまでの議論や、それを受けた東証の対応について述べる。

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いけだ なおたか
05年東京証券取引所入社。入社後、上場審査部を経て、10年6月から現職。市場区分の再編、スタートアップ育成に係る制度整備、上場企業のコーポレートガバナンス充実に向けた検討など、東証市場の上場制度全般に係るルールメークを担当。