プロモントリー・ファイナンシャル・ジャパン CEO /大山 剛
プロモントリー・ファイナンシャル・ジャパン CEO /大山 剛
投稿日2021.05.28. /週刊金融財政事情 2021年6月1日号
金融機関を取り巻くマクロ環境の不確実性が高まると同時に、金融機関のリスクプロファイルが複雑化している。そうしたなか、プルーデンス政策での金融庁と日本銀行間の連携強化による検査と考査の「一体化」、さらには金融庁と日本銀行金融機構局とを統合する「一元化」の必要性が高まっている。本稿では、検査・考査の一体化や一元化のメリットとデメリットを明確にした上で、金融界の新しい官的システムの方向性を提言する。
おおやま つよし
85年一橋大学経済学部卒、日本銀行入行。マクロ経済分析を担当、統括。国際通貨基金政策開発局出向。以降08年6月まで日本銀行金融機構局参事役。その後は大手コンサルティング会社で、主要金融機関や事業法人に対するリスク管理(特にストレステスティングの高度化やリスクアペタイト・フレームワークの構築)に係るコンサルティング・セクションを統括。19年3月から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2021年6月1日号