特集求む!! 消費者本位の支払い手段

小口短期与信の健全な市場発達と規制設計の調和が不可欠

四つの視点が浮き彫りにする現行法制度と決済実務の整合性

現代ビジネス法研究所 代表 /吉元 利行

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内閣府消費者委員会専門調査会は9月公表の報告書で、多様化・複雑化する支払い手段には、六つのリスクが顕在化していると整理し、横断的な規律として五つのプリンシプルを示した。報告書は事業者団体等の自主的な取り組みを評価しているものの、示された行為規範を巡る現行法制度と決済実務との整合性を具体的に検証することは、報告書の趣旨に沿うと考える。本稿では、割賦販売法における実務の視点から、①対象範囲の過度な拡大による過重負荷、②選択場面における比較表の困難性、③小口短期与信に対する過剰な与信規制、④民事ルールの拡大による消費者不利益の発生──の4点を検討する。

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よしもと としゆき
78年九州大学経済学部卒。九州大学法学府大学院後期博士課程単位取得退学。オリエントコーポレーションの法務部門に30年従事し、日本クレジット産業協会法制委員などの立場で割賦販売法、貸金業法、資金決済法、信託法、電子記録債権法、サービサー法などの改正等に関与。同社執行役員法務部担当を経て、08~18年オリエント総合研究所専務取締役。18年から現職。『判例に学ぶ決済サービスの法務と実務』(金融財政事情研究会刊)など著書・論文多数。