特集CBDCが描く決済の未来

CBDCに関する有識者会議の論点整理と政府の今後の取り組み

今後は、諸外国の動向を踏まえつつ、制度設計の大枠を整理へ

財務省 理財局 国庫課 デジタル通貨企画官 /谷 雅彰

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財務省は、通貨当局として、経済・社会のデジタル化の進展も踏まえつつ、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を含め、通貨の在り方を検討している。わが国において、CBDCを導入する場合には各種課題への対応や準備に時間を要することが想定される。そこで、仮にCBDCの導入が決定した際に遅滞なく発行できるよう、各種の調査研究・検討を進めておくことが欠かせない。こうしたなか、財務省「CBDCに関する有識者会議」で、有識者や民間事業者からヒアリングを行いつつ、CBDCの制度設計上の主要論点を議論してもらい、昨年末に取りまとめを行った。本稿では、本取りまとめについて概説した上で、今後の政府の取り組みについて説明する。

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たに まさあき
東京大学法学部卒。ミシガン大学応用経済学修士・行政学修士。04年財務省入省後、古川税務署長、主計局社会保障企画室長、大臣官房総合政策課企画室長などを経て現職。