特集攻防 地銀勘定系システム

共同化・クラウド化で地銀システムの障害対応リスクが増大

システム障害の未然防止と同様に、ITレジリエンスが肝要

野村総合研究所 ITアーキテクチャーコンサルティング部 エキスパートシステムコンサルタント /木村 誠明

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金融機関にとって勘定系システムはビジネスの根幹であり、安定的かつ効率的なシステム運用が求められる。多くの地方銀行は運用コスト削減を主な目的として、自前のシステムではなく、共同化やクラウド化(注1)を選択している。一方で、地銀のシステム障害による社会的な影響は大きく、さらに近年はより複雑になってきている。本稿では、地銀の勘定系システムの共同化やクラウド化に潜むリスクと、その対応策について考察する。

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きむら ともあき
野村総合研究所入社後、金融機関向けの業務システムの開発・保守運用に携わり多くの障害対応を経験。現在はITサービスマネジメントの専門家として、社内外のシステム運用の改善に携わるほか、システム障害発生時の対応力向上の研修講師も手掛ける。著書に『システム障害対応の教科書』(技術評論社)がある。