特集総仕上げのマネロン対策

マネロン対策強化のための「FATF勧告対応法」

FATFからの指摘や国際基準に沿ってわが国のマネロン対策等を大幅に強化

前・内閣官房FATF勧告関係法整備検討室 内閣参事官 /野村 宗成

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六つの改正法を束ねた「FATF勧告対応法」(注1)が2022年12月2日、参議院本会議で可決・成立し、同年12月9日に公布された。同法によって、日本のマネロン対策やテロ資金対策、大量破壊兵器を拡散させるための資金供与への対策が強化される。具体的には、FATFの第4次対日相互審査報告書での指摘事項等を踏まえ、わが国が行う資産凍結措置や暗号資産に係る対応、マネロン対策などをFATFの国際基準に沿って強化する。本稿では法案提出の背景や、同法の主要なポイントを解説する。

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のむら むねなり
米国ニューヨーク州弁護士。大蔵省、国際通貨基金(IMF)、ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)等での勤務を経て、直近は内閣官房FATF勧告関係法整備検討室にて勤務。専門は国際通貨制度、外国為替市場分析、金融制裁関係法令。