解説

企業価値向上に不可欠なガバナンス高度化と株価指数の制度設計

「ガバナンス」の上場維持基準を設け、TOPIX見直しで底上げを

フィデリティ投信 ヘッド・オブ・エンゲージメント 兼 ポートフォリオ・マネージャー /井川 智洋

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東証による市場区分の見直しは、日本企業のサステナビリティーに対する意識向上に大きく寄与した。今後さらに中長期の企業価値向上につなげていくためには、独立社外取締役の積極的な参加も含めた企業と機関投資家の対話の実効性向上、プライム市場の上場維持基準におけるガバナンス項目の設定、上場企業の自律的な企業価値向上に向けた取り組みを促すTOPIXの構成ルールの見直しが求められるだろう。

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いかわ ともひろ
国内外の金融機関で20年以上にわたりグローバル株式の投資業務に従事。19年にフィデリティ投信に入社し、21年から現職。投資先企業のサステナビリティー課題解決に向けた対話を通じ、企業価値向上に貢献できるよう活動。青山学院大学大学院サステナビリティ・マネジメント講座講師。