特集景気後退期の米国銀行ビジネス

生き残りをかけたIT投資に取り組む米国大手銀行

景気後退局面でも投資と差別化による好循環の重要性は変わらず

グローバルリサーチ研究所 代表 /青木 武

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悲観的な景気見通しの中でも、米国の大手銀行は強気の戦略を継続している。その背景にあるのは、価格競争ではなく差別化で勝負しようとする基本的な姿勢である。IT投資によって差別化を図り、それで得た利益を再びIT投資に使う好循環を目指す方針が明確になっている。景気後退で投資銀行業務での収益が期待できなくなるなか、法人ビジネスとリテールバンキングのデジタル化、得意分野で集中して投資を行うための「選択と集中」が重要になっている。

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あおき たけし
89年慶應義塾大学卒、99年ニューヨーク大学経営学修士(MBA)。89年全国信用金庫連合会(現信金中央金庫)入社。信金中金総合研究所ニューヨーク駐在主任研究員等を経て09年退社。同年グローバルリサーチ研究所(IGR)をニューヨーク地区に設立し、米国金融調査・コンサルティング業務に従事。