解説

外貨建て資産を想定したグローバル投資の最適化モデル

為替を資産クラスと捉えて外貨建て資産の最適ヘッジ比率を算出

オールニッポン・アセットマネジメント 執行役員 /武田 伸一

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米国を中心に発展した金融理論では、資産ポートフォリオの最適化に関して、自国通貨かつ基軸通貨である米ドル建てを前提としている。そのため、為替に関する考察は、ポートフォリオ理論の主たるテーマではない。しかし、調達が円である本邦投資家からすると、為替ないし外貨は立派な「資産クラス」と認識すべきである。本稿では、為替も勘案した資産ポートフォリオの最適化の具体的な方法について考察したい。

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たけだ しんいち
86年北海道大学文学部卒、88年北海道大学大学院文学研究科修了。アメリカン・エクスプレス、野村証券を経て、98年RGアセットマネジメント設立。共同経営者、開発・運用責任者として、ファンド総数70本、総額4,000億円を運用。05年から07年までバーゼル2導入で金融庁のコンサルタントを務め、マーケットリスクに対する内部モデルの調査実証研究書等を発表。16年から現職。