特集混迷の不動産市場

存在感を増す「中古マンション」という選択肢

新築高騰・間取り重視で加速する中古シフト

三菱UFJ信託銀行 不動産コンサルティング部 リサーチャー /舩窪 芳和

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2021年の首都圏の中古マンション成約件数は3万9,812戸で、新築マンションの1.2倍となった。その背景には、新築マンションと比べた割安感やマンションストックの増加、新築至上主義からの変化があり、いずれも一過性ではない構造的な要因といえる。本稿では、こうした中古マンション市場の活況を考察した上で、コロナ禍における市場動向と今後の見通しについて所見を述べたい。

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ふなくぼ よしかず
慶應義塾大学経済学部卒。ニッセイアセットマネジメントおよびSMBC日興証券を経て、20年から三菱UFJ信託銀行。不動産コンサルティング部にて不動産市場・不動産投資市場における調査・分析を担当。