特集円安のジレンマ

日銀が年度内に金融政策の修正に動くことは非現実的

円安とインフレの夏、それでも遠い2%物価目標

みずほリサーチ&テクノロジーズ エグゼクティブエコノミスト / 門間 一夫

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

日本銀行の異次元緩和は来年で10年になる。当初2年での達成を目指した2%物価目標は、10年目でも達成のメドが立たない。いま起きている物価上昇は、原油価格などのコストアップによるものであり、人々が2%インフレを当たり前と考え、それを前提に賃金が上がるという状態にはほど遠い。このまま異次元緩和を続けていけば、その目的を達成しないまま、金融システムへの負荷などの副作用が大きくなっていく。イールドカーブ・コントロールが為替変動を増幅する問題もあらためて認識されている。日銀は新布陣となる2023年体制の下で、金融緩和の枠組み修正に向かうだろう。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

もんま かずお
81年東京大学経済学部卒。88年米国ウォートンスクールMBA。81年日本銀行入行。調査統計局長、企画局長を経て、12年金融政策担当理事、13年国際担当理事。16年6月から現職。

アクセスランキング

【きんざいOnlineからのお知らせ】