解説

持続可能な企業価値向上策を提言する「ESG版伊藤レポート」

役員報酬制度へのESG指標導入が経営陣の「本気度」を示す

三井住友トラスト・ホールディングス 執行役員 業務部長 /木屋 英樹

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信託協会は2021年4月、伊藤邦雄一橋大学CFO教育研究センター長を座長とした研究会を設置し、1年間にわたり、企業のESGへの取組促進に向けた検討を行った。特に実効性ある取り組みとして、マテリアリティー(重要課題)の特定・分析や、これに基づく指標設定と経営への実装を議論した。さらに海外の企業や機関投資家の動向を踏まえた役員報酬制度の在り方などについて検討し、在るべき方向性を報告書「ESG版伊藤レポート」として公表した。本稿では本報告書の概要を解説する。

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きや ひでき
92年三井信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。年金・融資営業を経て、人事部にて採用、統合推進部にて経営統合などに従事。その後、難波支店、総務部を経て21年4月三井住友トラスト・ホールディングス業務部長(信託協会業務委員長)に就任、22年4月から現職。