解説

なぜ投資家は社外取締役との「対話」を望むのか

経営監視や適切なリスクテイクを促す「株主の代理人」への期待

三菱UFJ信託銀行 アセットマネジメント事業部 責任投資スペシャリスト /領家 広晴

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アクティビスト(モノ言う株主)が社外取締役に株主とのエンゲージメントを要求するなど、日本においても投資家が社外取締役と直接「対話」する時代になってきている。本稿では、投資家が社外取締役にエンゲージメントを要請する背景について、英米の企業統治の進展の中で、社外取締役の役割がどのように形成されてきたかという観点から考察する。その上で、日本企業の課題と企業統治の現状を踏まえ、投資家が期待する社外取締役のスキル要件は何かについて提言する。なお、本稿で述べた意見、考察等は、筆者の個人的な見解であり、筆者が所属する組織の公式見解ではない。

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りょうけ ひろはる
慶應義塾大学商学部卒。東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社後、国内株式アナリスト、外国株式ファンドマネージャーを経て、国内株式ファンドマネージャー(アクティブ)として、年金等長期資金の資産運用業務に従事。ガバナンスコンサルティングのリサーチ業務を経て、19年12月から現職。