特集岐路に立つ「脱炭素」

資源価格上昇が脱炭素の推進にブレーキを掛ける恐れ

「脱炭素のジレンマ」は化石燃料の需給均衡で解消を図れ

SMBC日興証券 シニアESGアナリスト 兼 科学技術アナリスト /浅野 達

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世界的な脱炭素への取り組みによって資源価格が上昇していたところに、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が加わり、資源高に拍車が掛かった。脱炭素に必要な資源の調達が困難となりつつあり、「脱炭素のジレンマ」が顕在化している。経済を安定化させた状態でカーボンニュートラルを実現するためには、相対的に割安となった再生可能エネルギーの活用のほか、化石燃料の需給バランスを考慮した脱炭素政策を推進していく必要がある。

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あさの いたる
京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻修了。素材メーカー、シンクタンク、投資会社を経て、21年から現職。