解説

後払い決済の信頼性確保に向けて策定した業界団体の自主ルール

拡大する「BNPL市場」で利用者保護を重視

日本後払い決済サービス協会 顧問 (現代ビジネス法研究所 代表) /吉元 利行

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インターネット通販(EC)などで、クレジットカードを利用しない「後払い決済サービス(BNPL=バイナウ、ペイレイター)」が伸長している。消費者にとって利便性の高いサービスであるが、一部加盟店などで消費者トラブルも起きていたため、業界団体「日本後払い決済サービス協会」は今年4月、加盟店審査手法などについての自主ルールの運用を開始する。消費者が安心して後払い決済サービスを利用できるよう環境整備を図っていく。

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よしもと としゆき
78年九州大学経済学部卒。九州大学法学府大学院後期博士課程単位取得退学。オリエントコーポレーションの法務部門に30年従事し、日本クレジット産業協会法制委員などの立場で割賦販売法、貸金業法、資金決済法、信託法などの改正等に関与。同社執行役員法務部担当を経て、08〜18年オリエント総合研究所専務取締役。18年から現代ビジネス法研究所代表。『判例に学ぶ決済サービスの法務と実務』(金融財政事情研究会刊)など著書、論文多数。