解説

コロナ禍で浮かび上がる地域金融機関の不祥事件分析

「隙間時間」の増加や副業解禁が新たな不正の温床にも

金融監査コンプライアンス研究所 代表 /宇佐美 豊

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金融機関における不正・不祥事件はいまだに絶えない。最近では、コロナ禍の影響等により過去に見られた不正・不祥事件とは異なる事例も増加してきている。本稿では、コロナ禍の2020年~21年にかけて公表された預金取扱金融機関における不正・不祥事件から特徴的な事例を紹介した上で、大規模な不祥事件や組織不正に発展させないために、特に地域金融機関のあるべき管理態勢等について解説する(注)。なお、本稿の内容はすべて個人的見解であり、筆者が過去に所属した組織とはいっさい関係ない。

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うさみ ゆたか
86年東海銀行(現三菱UFJ銀行)入行。内部監査に関する企画や金融当局への対応業務に従事。06年地方銀行に入行、各種コンプライアンス事案や不祥事件対応等を担当。16年9月から現職。公認不正検査士(CFE)、日本内部統制研究学会、金融法学会会員。