特集銀証連携 次のステージへ

規制の見直しを付加価値の高いサービス提供につなげよ

個人や中小企業の情報共有緩和には「顧客本位」の徹底が必要

上智大学 法学部 教授 /森下 哲朗

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2020年12月23日の金融審議会市場制度ワーキング・グループ「第一次報告」、21年6月18日の同「第二次報告」を踏まえ、ファイアウオール規制の見直しが行われることとなった。今回の見直しは、金融機関グループの業務に新たな可能性を開くものである。規制の見直しが期待される価値を発揮するためには、金融機関が顧客の利益に適合し、顧客の期待に応える付加価値の高いサービスを提供していく必要がある。

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もりした てつお
89年東京大学法学部卒、住友銀行(現三井住友銀行)入行。94年東京大学大学院法学政治学研究科民刑事法専攻(経済法務専修コース)修士課程修了。99年上智大学助教授。07年から教授。現在、金融審議会市場制度WGメンバー。専門は金融法・国際取引法・交渉学。