解説

国際標準化に向けて加速する「気候変動関連開示」の動向と課題

年内を見込む基準最終化を見据え、日本は積極的な貢献を

日本格付研究所 審議役 /水口 啓子

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金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ(WG)」の議論で、有価証券報告書における気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による推奨開示項目(一部)の強制開示が視野に入るなど、サステナビリティー開示の質と量の充実に向けたモメンタムが高まっている。日本はここで一息つくことなく、国際標準となると想定される国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の議論に貢献することなどが肝要である。本稿では、気候変動開示に焦点を当てて、国際的な動きを踏まえながら、その現状と課題、今後の見通しを紹介する。

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みずぐち けいこ
JPモルガン、スタンダード&プアーズ等を経て、05年に日本格付研究所入社。公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員、ASBJ専門委員会メンバー等。金融審議会「ディスクロージャーWG」「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するWG」メンバー等を歴任。著書に『本気で取り組むガバナンス・開示改革』(中央経済社、20年)等。