SBIグループが資本業務提携を結ぶ一部地銀の有価証券運用で、多額の評価損が発生している実態が分かった。債券で運用する投資信託を保有し、そこから得られる利息配当金重視の方針に転換した結果、金利上昇に対する脆さが露呈した。評価損の拡大も予想されるなか、持ち続けることで売却損の発生を回避するのか、売却して早期に運用ポートフォリオを立て直すのか、各行は難しい判断を迫られている。SBIの支援による小規模地銀の経営再建は、依然として道半ばだ。
SBIグループが資本業務提携を結ぶ一部地銀の有価証券運用で、多額の評価損が発生している実態が分かった。債券で運用する投資信託を保有し、そこから得られる利息配当金重視の方針に転換した結果、金利上昇に対する脆さが露呈した。評価損の拡大も予想されるなか、持ち続けることで売却損の発生を回避するのか、売却して早期に運用ポートフォリオを立て直すのか、各行は難しい判断を迫られている。SBIの支援による小規模地銀の経営再建は、依然として道半ばだ。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年1月25日号