規制緩和を背景に、銀行が「デジタル会社」「地域商社」「人材紹介業」といった非金融ビジネスを営む子会社や兄弟会社を続々と立ち上げている。銀行本体で非金融ビジネスを展開する動きも顕著だ。
銀行はかねて業務範囲が厳しく制限されてきた。だが、銀行に求める顧客ニーズが多様化し、地域活性化に向けて期待される役割も変化するなか、銀行の業務範囲が徐々に広がりを見せていた。そして2021年11月に施行された改正銀行法によって、多様な非金融ビジネスを営むことが可能になり、従来型の銀行ビジネスからの脱却を目指す動きも強まっている。銀行はこれからどう変わっていくのか。非金融を組み込む銀行ビジネスを展望する。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年1月4日号