特集迫り来るアクティビストの正体

日本のアクティビズムは歴史的な「必然」

投資先に変化を促す未来共創型の投資手法

カタリスト投資顧問 社長 /平野 太郎

カタリスト投資顧問 調査部 /新妻 克洋

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アクティビストの行動原理であるアクティビズムは、「未来予測」に終始する従来の株式投資と異なり、投資先に変化を促す「未来共創」型投資手法である。アクティビストは経営陣と対立することもあるが、近年は生産的な協業を行う例も多く見られる。アクティビズムは、変革を通じて資本効率の改善を促し、企業の競争力向上と経済活動の高度化に貢献する。本稿では、投資手法としてのアクティビズムやアクティビズムの興隆の背景に触れつつ、運用者の立場からアクティビストの存在意義について考察したい。

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ひらの たろう
91年東京大学理学部卒、INSEAD経営学修士(MBA)。住友銀行を経て、98年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。経営コンサルタントとして各種企業の経営戦略策定、組織改革、企業再生などに従事。03年アライアンスバーンスタイン入社。グローバルの資本財および運輸セクターのリーダーを務めた。19年12月から現職。

にいつま かつひろ
14年一橋大学経済学部卒。野村証券企業情報部、スパークス・アセット・マネジメントを経て、20年1月から現職。