解説

運用現場から見た債券分野におけるESG投資プロセスの課題

信用力評価の時間軸を伸ばし、ESG評価との融合を

みずほ証券 チーフクレジットストラテジスト /大橋 英敏

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

債券投資の分野でもESG投資の重要性は増している。一方、運用現場からすると、ESG投資は概念先行の感が否めず、その評価に当たって解決すべきいくつかの課題を抱えている。そのため、責任投資原則を意識した当面の運用手段としては、グリーンボンドやトランジションボンドなどの「ラベルの付いた債券」への投資が現実的な選択肢となり得る。ESG投資を理想的な姿に近づけるためには、信用力評価とESG評価を高いレベルで融合させなければならない。まずは信用力評価の時間軸を5年超~10年の長期的目線で捉えることが重要となる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

おおはし ひでとし
91年日本生命保険入社、00年モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)にてクレジットストラテジスト業務を開始。投資助言会社経営を経て15年12月から現職。著書に『クレジット投資のすべて』など。