みずほ証券 チーフクレジット ストラテジスト /大橋 英敏
みずほ証券 チーフクレジット ストラテジスト /大橋 英敏
投稿日2021.01.22. /週刊金融財政事情 2021年1月25日号
本邦金融機関の低収益性の背景には、わが国の特殊性(預金集中と「預金口座開設は無料」との国民の意識)がある。収益性改善を図る上で、この特殊性という個別行の努力では解決できない問題に対し、国家レベルで思い切った政策を実施すべきだ。同時に地銀同士の経営統合が進んだとしても、意識改革が伴わなければ収益性改善は画餅となろう。
おおはし ひでとし
91年日本生命保険入社、00年モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)にてクレジットストラテジスト業務を開始。投資助言会社経営を経て15年12月から現職。著書に『クレジット投資のすべて』など。
掲載号 /週刊金融財政事情 2021年1月25日号