解説

「迅速・安価」を推進する東証のETF市場活性化への取り組み

流動性確保に向け、電子プラットフォームを提供へ

東京証券取引所 株式部 株式総務グループ 課長 /岡崎 啓

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

1995年の上場以来、日本でも金融機関を中心に上場投資信託(ETF)の利用が拡大している。半面、上場銘柄数の増加と商品多様化が進むにつれて流動性の供給が課題になり、東京証券取引所は2018年に「マーケットメイク制度」を導入するなど課題解決を進めている。本稿では、金融機関を対象に行ったETF市場に関するアンケート結果をもとに、ETFの利用状況や環境変化などを概観する。併せて、ETF執行改善のために21年に稼働するプラットフォーム「CONNEQTOR(コネクター)」について解説する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

おかざき けい
07年早稲田大学政治経済学部卒、東京証券取引所に入社。派生商品部、コロケーション推進室、マーケット営業部等を経て13年からヘッド・オブ・ETF・セカンダリー・トレーディングを務める。ETFを含む現物株式市場の制度設計に携わる。ETFの流動性向上のためマーケットメイク制度を設計し、近年ではRFQプラットフォーム導入を検討している。