特集世界で進むステークホルダー資本主義

脱株主主義の風を受け、飛躍を遂げるサステナブル金融

環境問題・社会課題の解決が金融市場の成長ドライバーに

みずほ総合研究所 市場調査部 主席エコノミスト /芳川 直之

みずほ総合研究所 市場調査部 主任研究員 /長谷川 直也

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2019年に米財界ロビー団体であるビジネス・ラウンドテーブルが「ステークホルダー資本主義」への転換を宣言して以来、資本主義における経営の考え方が変容しつつある。株主自らが、環境問題や社会課題への貢献を求めなければ企業は成長を望めないことを確信し、株主利益(企業利益)のためにもサステナブル(持続可能)な社会を目指す姿勢が強まっている。こうした背景の下、金融市場ではクリーンエネルギー企業の株価向上やソーシャルボンドの大幅な起債増など、サステナブルファイナンスが拡大している。「グリーン」をキーワードに、サステナブルファイナンス市場は飛躍的に広がっていくとみられる。

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よしかわ なおゆき
91年上智大学外国語学部卒、同年富士銀行(現みずほ銀行)入行。主に国内外での金融市場関連部署を経て、17年9月から20年12月までみずほ総合研究所。98年HEC Paris卒。

はせがわ なおや
07年早稲田大学商学部卒、同年みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)入行。資金証券部、市場営業部、経済産業省出向等を経て、19年1月から現職。