ソニーフィナンシャルホールディングス シニアエコノミスト /渡辺 浩志
ソニーフィナンシャルホールディングス シニアエコノミスト /渡辺 浩志
投稿日2020.11.13. /週刊金融財政事情 2020年11月16日号
米大統領選が終了したが、最終決定や追加経済対策が来年に持ち越されるとの見方もある。バイデン氏、トランプ氏どちらが次期大統領に就任しても財政赤字は向こう10年で5兆ドル前後拡大し、拡張財政に伴う金利上昇は米連邦準備制度理事会が資産買い入れでねじ伏せるだろう。「ねじれ議会」になれば実質金利低下も小幅にとどまり、適温相場が到来するとみる。米国の財政ファイナンスによるドル安の受け皿はユーロから日本円へと移りつつあり、日銀の手詰まり感が円高に拍車を掛ける恐れもある。
わたなべ ひろし
99年大和総研入社。以後、内閣府政策統括官室(経済財政分析・総括担当)、SMBC日興証券にてエコノミスト業務に従事。17年1月から現職。