解説

IOSCOアジア太平洋地域委員会の国際的課題への取り組み

コロナ対応や課題解決に向けて各国当局と知見を共有

財務省 東海財務局 局長(前金融庁国際証券監理官、前IOSCOアジア太平洋地域委員会議長) /水口 純

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証券監督者国際機構(IOSCO)は、世界の証券規制監督当局からなる1983年設立の国際機関である。最高意思決定機関である総会、日本の金融庁を含む34の当局からなる代表理事会などから構成され、その中に地域委員会が横断的に存在している。金融庁は2016年5月以来、アジア太平洋地域委員会(APRC)の議長を4年以上連続して務め、議論を主導してきた。本稿では、これまでの主な活動や新型コロナウイルス感染症への対応を紹介するとともに、IOSCOにおける不公正取引等の監視のための情報交換枠組みについても触れる。

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みずぐち じゅん
87年東京大学法学部卒業、大蔵省入省。91年ハーバード大学ケネディスクール修了(公共政策学修士)。財務省国際局調査課長、金融庁監督局・総合政策局担当審議官などを経て、19年7月同庁証券取引等監視委員会事務局次長兼国際証券監理官。20年7月から現職。