解説

新型コロナ感染のリスクを「見える化」して分かった真実

行動規制緩和で感染者数は再度急増、経済停滞は長期化の可能性

プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン CEO /大山 剛

日経金融工学研究所 調査開発部 部長 /森田 和樹

日経金融工学研究所 調査開発部 主任研究員 /山本 隼也

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新型コロナウイルス感染症が依然として世界中で猛威を振るっている。感染の中心は中国から欧州、そして米国へと移り、今はエマージング諸国でオーバーシュートが相次いでいる。また、ピークアウトしたとみられた欧米でも、行動規制を緩和した途端に感染の第2波の兆候が出てきた。こうした未曽有の事態を前に、多くの金融機関のリスク管理部署は「途方に暮れている」のが現状ではないか。こうした中で、われわれは経営リスク制御という視点からリスク管理部署が取り組むべき「リスクの見える化」を試みた。本稿では、その結果について解説する。

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おおやま つよし
一橋大学経済学部卒、ジョージワシントン大学MSF。85年日本銀行入行。調査統計局、IMF出向等を経て、03 年考査局(現金融機構局)リスクアセスメント担当総括。08年に日本銀行を退職し、大手コンサルティング会社を経て、19年3月から現職。

もりた かずき
横浜国立大学大学院修了。格付会社等を経て、18年入社。19年から現職。博士(経営学)。

やまもと じゅんや
早稲田大学卒。R&I、EY等を経て、20年1月から現職。米国公認会計士(ワシントン州)、日本証券アナリスト協会検定会員。