解説

限界近づく国債買い入れ、新型ウイルス対策で日銀は動けるか

ポリシーミックス実現のために現実的な景気認識を

第一生命経済研究所 主任エコノミスト /藤代 宏一

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2013年4月の大規模緩和開始から7年が経過しようとしているいま、日本銀行の金融政策には制度的な疲労が目立っており、特に金融政策の柱の一つである長期国債の大量買い入れについては、その持続性を疑問視する声が多い。オーバーシュート型コミットメントとの整合性も問題視されており、政策の抜本的見直しが不可避と指摘する向きもある。ただでさえ金融政策のかじ取りに苦労するなか、日銀は新型コロナウイルスの感染拡大に伴って日増しに懸念が高まる景気後退への対応を迫られている。

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ふじしろ こういち
05年第一生命保険入社、10年から12年内閣府経済財政分析担当に出向、18年参議院予算委員会調査室客員調査員、早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)。