解説

地方銀行の2019年9月期決算分析

4分の3の地銀で減益、求められるバンキングの再定義

野村証券 エクイティ・リサーチ部 パンアジア銀行・金融リサーチヘッド /高宮 健

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2019年9月期の上場地銀決算は、資金利益、役務利益など顧客部門収益は減少傾向が続き、本業収益面で地方銀行をとりまく厳しい経営環境をあらためて確認する内容となった。貸出業務の収益性は、貸出利回りの低下、与信費用比率の上昇、経費の高止まりの三つの要因から低下しており、その再構築が不可避といえる。従来業務の範囲にとどまらず、経済・社会構造の変化に対応し、バンキングの再定義が銀行に求められているといえよう。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒業、同年東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務などを経て、00年に野村アセットマネジメント入社、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年に野村証券入社。