解説

域外国への金融規制強化を進めるEU

巻き添えを避けるべく、日本は積極的な働きかけが求められる

国際金融情報センター プラッセル事務所長 /金子 寿太郎

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EUは、ブレグジットの決定や米国の自国第一主義をふまえ、域外国の金融機関に対する規制や監督の強化を検討している。日本がEUに対して排他的な規制を特段設けていないなか、日系金融機関は"巻き添え"を食う状況に陥ることも考えられる。日本としては、リスクに応じた比例性と個別域外国との互恵性を確保するようEUに促すとともに、日系金融機関の属性に関する情報提供をより一層積極的かつ体系的に行う必要がある。

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かねこ じゅたろう
97年早稲田大学法学部卒、日本銀行入行。国際局、フランクフルト事務所等での勤務のあと、金融庁国際証券市場決済調整官、海外展開推進調整官等を経て、16年7月から現職。独ケルン大学法学修士(LL.M.)、早稲田大学学術博士(国際関係学)