特集岐路に立つ信託銀行

業務の再構築を目指す大手3グループのビジネスモデル比較

資産運用業務と貸出業務の位置付けで異なる方向性

JPモルガン証券 市場調査本部 株式調査部 シニアアナリスト /西原 里江

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長引く低金利環境や顧客本位の業務運営への取組みのなかで、信託銀行によるビジネスモデルの再構築が進められている。組織再編で先行するみずほフィナンシャルグループに対して、三井住友トラスト・ホールディングスと三菱UFJフィナンシャル・グループも今年に入り、本格的に組織再編に着手する動きをみせ、資産運用・貸出業務で対照的なビジネスモデルを呈示している。もっとも、個人や企業のさまざまな金融ニーズにトータルに応えるという信託銀行の定義に込められたビジネスアプローチは、どのグループでも変わりなく維持されている。

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にしはら りえ
東京大学経済学部卒、日本銀行入行。金融機構局、国際局、ロンドン事務所等に在籍。みずほ証券を経て、16年5月JPモルガン証券入社。ロンドン・ビジネス・スクール(LBS )修士。コロンビア・ビジネス・スクール日本経営経済研究所(CJEB)客員研究員を歴任。