特集問い直される公的金融

見直し進むも、なお課題が多い信用保証制度

過剰な保証は不要、提供方法のミスマッチ解消を

神戸大学大学院経営学研究科 教授/スタンフォード大学 客員研究員 /内田 浩史

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本稿では、日本の信用保証制度の課題とあり方を整理する。まず前半部分では、制度の意義ならびに危機時と平時の保証のあり方の違いを確認したうえで、現在の制度の課題を整理する。後半部分では、平時の保証として創業保証に着目し、筆者が行った学術調査の結果を報告しながら、その課題について検討を行う。

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うちだ ひろふみ
70年生まれ。博士(経済学)。和歌山大学助教授、インディアナ大学客員研究員(2003年フルブライト研究員)等を経て、11年から現職。現在スタンフォード大学客員研究員(2016年度安部フェロー)。主著は『金融機能と銀行業の経済分析』(日本経済新聞出版社、2010年)、『金融』(有斐閣、2016年)。