三井住友銀行 チーフ・マーケット・エコノミスト /森谷 亨
三井住友銀行 チーフ・マーケット・エコノミスト /森谷 亨
投稿日2018.03.19. /週刊金融財政事情 2018年3月19日号
過去3回の長期景気拡大後の景気後退は、過度な資産価格上昇等の金融不均衡を抱えるかたちで迎えており、うち2回は金融危機が景気後退の引き金を直接引いた。足もと、量的な不均衡は過去に比べて限定的ではあるが、最近ではアルゴリズム取引、HFTの登場・普及など、質的な金融構造は変化し続けており、危機は常に形を変えて顕在化する。筆者はリスクの所在として中国の債務動向と各国国債の希少性プレミアム変化に着目している。
もりたに とおる
88年東京大学教養学部卒、住友銀行入行。経済企画庁、日本総研出向等を経て02 年三井住友銀行ニューヨーク。ニューヨーク在任時は各種ラジオ、テレビ番組にて市況解説を担当。13 年から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年3月19日号